タグアーカイブ: サリー・イップ

狼/男たちの挽歌 最終章

製作にツイ・ハーク、
監督にジョン・ウー。
そして主演がチョウ・ユンファとくれば
誰もが “ 男たちの挽歌 ”
連想することを狙って
シリーズでもないのに最終章と付けられて
公開された作品だが
“ 男たちの挽歌 ” に恥ない仕上がり。
殺し屋が仕事を遂行中に
バーの女性歌手の目を失明させてしまう。
彼女の手術費を稼ぐため
最後にもう一仕事するが裏切られて
組織、警察の両方に
追われる身になった殺し屋に
自分と似ている何かを感じて惹かれる刑事。
いつしか二人の間に友情が生まれる。
追い詰められた際、殺し屋は
自分が死んだ場合のことを考えて
刑事にある願いをたくす。
その願いさえ壮絶に打ち砕く悲しき結末。
共演はダニー・リー、サリー・イップ。
ユンファの主演作、
三本の指に入る傑作中の傑作!

20130921-213521.jpg

20130921-213624.jpg

プロテクター

20130715-140347.jpg

ジャッキー・チェンの作品は
初期のクンフー映画は東映、
ゴールデンハーベストに
移籍してからの作品は
東宝東和が主に配給してきたものの
契約が切れてからは
ソフト化されたものは
すべて香港公開版であり
劇場で見たものとは
違和感があるものが多い。

20130715-140453.jpg

本作もそんな一作であり、
ジャッキー・チェンが
アメリカ進出に挑んだ第二弾。
監督・脚本は鬼才と言われる
ジェームズ・グリッケンハウス。
共演はダニー・アイエロ、
ムーン・リー、ビル・ウォレス。
サリー・イップはジャッキー・チェンが
追加で撮影したシーンのみの出演で
オリジナル版には一切出てこない。

20130715-141040.jpg

オープニングから異色な雰囲気。
摩天楼、ニューヨーク。
相棒の仇をうつために犯人を追う。
ジャッキー・チェンが乗るボートの名前が
またカッコ良過ぎる。
香港ではヤマハのオフロードで
犯人を追いかけるなど
やることがいちいち派手な演出だ。
七秒以上のカットはない
ノンストップ・アクションは必見。

20130715-142640.jpg

Blu-ray はグリッケンハウスが監督した
正真正銘のオリジナル版。
日本で劇場公開されたものは
名義がグリッケンハウスだが
中身はジャッキー・チェンが監督した
香港版とあまり変わりはなかった。
特典として日本公開版、
ジャッキー・チェン監督版も
収録されていて違いを堪能できる。
格闘シーンのみオリジナルがやや落ちるか。

20130715-143246.jpg

それ以外は残念ながら
グリッケンハウスのオリジナル版の方が
完成度が高いと思う。
アクションサスペンスとしての
作品のリズムに統一感がある。
映画会社を説得して
追加撮影に自ら製作費をつぎ込んだ
ジャッキー・チェンは
コミカルな演出に固執し過ぎて
せっかくのリズムを乱してしまったようだ。

“ プロテクター ”

Blu-ray デジタル・リマスター版。

20130715-173652.jpg