タグアーカイブ: ジョン・ウー

フェイス/オフ

二丁拳銃、白い鳩と銃撃戦、
効果的なスローモーションの多様、
親子愛と兄弟愛。
そのすべてを詰め込んだ本作は
ジョン・ウー監督が
ハリウッドに進出して初めて
好きなように映画が撮れたと語った作品。
主演はジョン・トラヴォルタと
ニコラス・ケイジ。
この両極端な善と悪、
捜査官とテロリストの顔が
入れ替わるという設定が
当時、斬新で話題になった。
“ キリングゲーム ” の試写会にて
トラヴォルタの好きな作品という
アンケートでもナンバーワンになるほど
高い評価を得ている(16年も経つのに!)。
前半はそれぞれがそれぞれの役を
「らしく」演じているが
入れ替わってからの方が
二人とも凄みがあるところが素晴らしい。
アクションはハリウッド製、香港仕込み。
これでハズレなはずがない!
1997年の作品だが
当初はシルヴェスター・スタローンと
アーノルド・シュワルツェネッガーが
主役の二人を演じる予定だった。
その後、共演した二人だったが
もしここでこのとき共演していたら
また違う伝説となっていたかもしれない。
しかしその偉大なる二人をしても
トラヴォルタとケイジの
この凄まじさの前にはひれ伏したろう。
共演はジョアン・アレン、
ジーナ・ガーション、
ドミニク・スウェイン。








男たちの挽歌 韓国映画

2011年 私的名画座最優秀作品、
“ 男たちの挽歌 ”
24年の時を経て蘇った。
リメイクではなく、
リウェイク “ 再覚醒 ” という言葉を用いて
宣伝された本作は
“ 男たちの挽歌 ” のジョン・ウーが
製作総指揮をとった韓国映画。
北と南の問題を扱ったり
スローモーションを多用しない点に
好感がもてた。
おおまかな流れこそ踏襲しているが
細かい設定、進行は
オリジナルと違っている。
オリジナルの方はこれまでに
何百回と見てきただけに
描かれているドラマの結末が読めてしまう。
そこが唯一の欠点だと思った。
予想通りのクライマックス。
しかしそこでまさか涙腺が破壊されようとは!
ホー=ヒョクを演じるチュ・ジンモ、
マーク=ヨンチュンを演じるソン・スンホン、
キット=チョルを演じるキム・ガンウ。
オリジナルにはエミリー・チュウという
ヒロインが存在したが
本作にはそんな存在は皆無、
まさに男たちだけの世界になっている。
韓国映画なのだからもっと大げさに
熱さを表現しても良かったはず。
マークの熱さはやはり唯一無二だと
思い知らさせた。
オリジナルを見たことない人には
オススメできないかもしれない。
監督はソン・ヘソン。

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「ツイン・ドラゴン」

監督はツイ・ハークとリンゴ・ラム。
それぞれがドラマパート、
アクションパートに分かれて監督した作品。
生き別れた双子。
一人は有名な指揮者となり
もう一人は暗黒街をさまよう無頼。
主演のジャッキー・チェンは
初の二役を演じている。
双子という設定で互いが知らないうちに
入れ替わったりするドタバタ劇は
老若男女問わず楽しめる。
アクションもさすが全盛期だけあって
冒頭のクラブでの格闘、
ボート・チェイス、カースタント、
クライマックスの車工場での格闘など
全編に渡って満足させてくれる。
共演にマギー・チャン。
その他、香港映画監督協会の製作だけあって
ジョン・ウー、エリック・ツァンら
有名監督たちも揃って出演している。

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狼/男たちの挽歌 最終章

製作にツイ・ハーク、
監督にジョン・ウー。
そして主演がチョウ・ユンファとくれば
誰もが “ 男たちの挽歌 ”
連想することを狙って
シリーズでもないのに最終章と付けられて
公開された作品だが
“ 男たちの挽歌 ” に恥ない仕上がり。
殺し屋が仕事を遂行中に
バーの女性歌手の目を失明させてしまう。
彼女の手術費を稼ぐため
最後にもう一仕事するが裏切られて
組織、警察の両方に
追われる身になった殺し屋に
自分と似ている何かを感じて惹かれる刑事。
いつしか二人の間に友情が生まれる。
追い詰められた際、殺し屋は
自分が死んだ場合のことを考えて
刑事にある願いをたくす。
その願いさえ壮絶に打ち砕く悲しき結末。
共演はダニー・リー、サリー・イップ。
ユンファの主演作、
三本の指に入る傑作中の傑作!

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狼たちの絆

絵画専門の泥棒三人組を
チョウ・ユンファ、
レスリー・チャン、
チェリー・チェンが演じる。
コミカル、シリアスと凝った演出に
アクションとロマンスをからませる。
監督はジョン・ウー。
今となってはもう二度と見られない
ジョン・ウーとチョウ・ユンファのタッグ。
車椅子でのフェイクは
以前も違う作品で見たが
相当気に入ってるのかな。
日本人のボキャブラリーのなさしか
感じない邦題はかなり痛いけど
作品としてはなかなか良かった。

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ブロークン・アロー

監督はジョン・ウー。
主演はジョン・トラヴォルタ。
共演にクリスチャン・スレーター、
サマンサ・マシス。
トラヴォルタが頭脳的で
イカレた悪役を演じる。
スレーターと相棒で
事件を解決するかと思っていたが
まったく違った。
ブロークン・アローとは
第四級の緊急事態で
“ 核兵器紛失 ”を意味する暗号だそうだ。
そんな言葉があること自体、恐ろしい。
キレイでもブスでもないサマンサが
紅一点で奮闘。
しかしただの公園監視員が
ここまでやれるなんて
さすが香港映画出身、ジョン・ウー。

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