ジェシー・ジェームズの暗殺
監督・脚本はアンドリュー・ドミニク。
ビリー・ザ・キッドと並んで
アメリカでは
知らない人がいないと言われる
伝説の英雄、ジェシー・ジェームズを
製作も兼ねたブラッド・ピットが演じる。
英雄と言っても
実は銀行や列車強盗をくり返し
殺人まで犯していた極悪人にも関わらず
庶民には優しかったため英雄視されていた。
タイトルに暗殺とあるため
すでに物語の最後が解ってしまう。
160分、それを覚悟して見ていたのだが
暗殺されても物語は終わらなかった。
最後に描かれているのは
仲間だったのにジェシーを
背後から撃ったボブという男の結末。
彼は卑怯者として誰からも罵られる。
そしてついには
名もない老人のライフルでボブは殺される。
死んでも写真が売られたり
雑誌の表紙になったり
家に崇拝者が訪れた
庶民にとって本物の英雄、
ジェシーとは対照的に
ボブには称賛も尊敬もなく
あげくの果てには
ボブを撃ち殺した老人は
終身刑だったが全米から嘆願書が寄せられ
釈放されたそうだ…。
共演はケイシー・アフレック、
サム・シェパード、
メアリー=ルイーズ・パーカー、
ジェレミー・レナー、
ズーイー・デシャネル、
サム・ロックウェル。
ちなみに原題、
“ The Assassination Of Jesse James
By The Coward Robert Ford ” を
そのまま邦題にしていれば
“ 臆病者ロバート・フォードによる
ジェシー・ジェームズの暗殺 ” になる。